女性たちの手元に品格を添える
品格ある端正なモデルからコンプリケーションに至るまで、パテック フィリップに対する評価は不動のものがある。女性用モデルに関しても、1839年の創業以来、大きな努力を傾けてきた。
1851年にビクトリア女王が購入した青七宝のタイムピースを始め、洗練された装飾を施した懐中時計やペンダント・ウォッチ、また希少な婦人用ミニット・リピーターやコンプリケーテッド・ウォッチ、ハイジュエリー・ウォッチなども手掛け、称賛を浴びてきた。2009年には、完全自社開発・製造の手巻きクロノグラフ・キャリバーCH29-535 PSを搭載した「レディス・ファースト・クロノグラフ」を、男性用に先駆けて発表したことも記憶に新しい。
現代女性ふさわしいパートナー
そんなパテック フィリップの女性用コレクションの中で、1999年のデビュー以来、重要な位置を占めてきたのが「トゥエンティ~4」だ。若くアクティブな世代の女性の願望を先取りするべく、レクタングラーケースにクオーツムーブメントを搭載し、しなやかなブレスレットがセットされたこのタイムピースは、仕事、家庭、趣味と、多彩な顔を持つ女性たちを魅了し、文字通り「24時間」寄り添うパートナーとしてライフスタイルを華やかに彩り、バリエーションを広げてきた。
その「トゥエンティ~4」に、新たに「トゥエンティ~4 オートマチック」が加わった。同コレクションとしては初となるラウンドケースを採用。そして、名前の通りこれも初となる機械式の自動巻きキャリバーを搭載。近年、スタイルへの確固たる意識を持つ女性たちの間で機械式モデルへの期待が高まってきていることを捉えたものだ。このタイムピース用に選択された自動巻きキャリバー324 S Cは、耐磁性や耐温度変化などに優れたシリコンをベースとする独自素材シリンバー製のスピロマックスひげぜんまいを備え、高い信頼性と精度を誇る。
モデルのバリエーションは全5型で、ダイヤモンド・ベゼルを備えたステンレススチールとローズゴールドモデルが各2型、そしてリュウズ、ベゼル、ラグ、ブレスレットにダイヤモンドをセットしたよりラグジュアリーなローズゴールドモデル1型で構成されている。
中央から外周へデリケートなグラデーションのついたサンバースト仕上げのブルー、グレー、チョコレートブラウンの文字盤に加え、縦と横二方向のサテン仕上げによって、シャンタン・シルクと呼ばれるつむぎ風絹布のような効果を生み出したシルバー文字盤も秀逸だ。ブレスレットは、わずかにふくらみを帯びた中央のリンクを、デリケートな段差がついた両側のリンクが縁どる構造で、レクタングラー型「トゥエンティ~4」の美的な魅力が踏襲されている。
スタイリッシュで自信にあふれた現代女性に、これほどふさわしいパートナーが他にあるだろうか。また、将来的に母から娘へと受け継がれるタイムレスな価値を持った存在であることも、つけ加えておきたい。
●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL03-3255-8109
※『Nile’s NILE』2019年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています