五感で満喫する京都

いにしえの都であり、歴史、文化、芸術といった魅力にあふれる京都は、何度も訪れて観光名所はほとんどまわったという人も多いのではないだろうか。そんな人におすすめしたいのが、鷹峯三山のふもとに広がるラグジュアリーホテルだ。自然のなかで過ごすひとときが五感を刺激し、まだ知らない新たな京都の心地良さを感じさせてくれる。

Text Text Asuka Kobata

いにしえの都であり、歴史、文化、芸術といった魅力にあふれる京都は、何度も訪れて観光名所はほとんどまわったという人も多いのではないだろうか。そんな人におすすめしたいのが、鷹峯三山のふもとに広がるラグジュアリーホテルだ。自然のなかで過ごすひとときが五感を刺激し、まだ知らない新たな京都の心地良さを感じさせてくれる。

ホテル外観
山々に抱かれた自然豊かなリゾートエリアへ、京都の中心部から車で30分程度でアクセス可能。旅慣れた人にもおすすめの、知る人ぞ知るロケーションだ。

北、東、西と三方を山に囲まれた京都の北西部。鷹峯三山と呼ばれる鷹ヶ峰、鷲(わし)ヶ峰、天ヶ峰のふもとには清らかな天神川が流れ、山あいならではの美しい自然風景が楽しめる。京都駅から車で30分程度の距離にもかかわらず、街中とは異なる静かで落ち着いた雰囲気だ。観光名所が多い京都のなかでは足を運ぶ人が少なく、知る人ぞ知るエリアと言える。

プール
天然温泉が引き込まれたサーマルプールでは、水面に浮かびながらメディテーションができる「サーマルフローティング」のアクティビティーも用意。

昨年秋、そんなエリアにヒルトンの最上位ブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」によるラグジュアリーホテル「ROKU KYOTO, LXR Hotels& Resorts」が誕生した。同ブランドは、それぞれの土地の風土に根ざしたオリジナルのラグジュアリーホテルを目指しており、アジア太平洋地域では初、京都への進出は世界で9軒目となる。京都そして鷹峯三山のふもとという立地と歴史を最大限に生かし、上質なもてなしを提供している。

客室
1階にある客室「ガーデンデラックス」は、プライベートで天然温泉につかれる半露天風呂付き。

この一帯は、江戸時代初期に芸術家の本阿弥光悦が全国より有能な芸術家や職人を呼び寄せ、芸術村を築いた歴史を持つ。ここを原点として、画家の俵屋宗達と共に琳派(りんぱ) を発祥させたと言われている。また、戦後には着物の染織メーカー「しょうざん」が、感性を刺激するような豊かな自然環境に魅了され、花と緑が楽しめる広大な「しょうざんリゾート京都」を整備。同ホテルは、現代に受け継がれてきたそのしょうざんリゾート京都の一部に位置している。

レストラン
レストラン「TENJIN」のシェフズテーブルでは、調理や盛り付けをゲストの目前で行う。

到着してエントランスを抜けると、まずは目前に広がる水盤とそこに映し出された山々に惹きつけられる。約7千坪の敷地には、水盤を中心にティーハウスやレストラン、低層の客室棟、スパ棟がゆったりと配され、市街地のホテルにはないスケール感が感じられるだろう。それぞれの建物は、芸術村の歴史を踏襲して「アーティストレジデンス」をコンセプトにデザイン。漆や竹細工、唐紙、陶器といった伝統工芸を生かしながらもモダンに仕上げたインテリアが、心地良い滞在を演出してくれる。

テラスと紅葉
すぐ下に天神川が流れるオールデイダイニングのテラス席と「Engawa」。紅葉のライトアップも楽しめる。

日々の疲れを癒やすリゾート滞在を求める人にとって特にうれしいのは、京都市内ではめずらしく天然温泉が楽しめる点だ。山々に囲まれた屋外の「サーマルプール」には年間を通じて適温に調整された温泉が引き込まれ、新緑や紅葉、雪など四季折々の景色を眺めながら癒やしのひとときを過ごすことができるだろう。

料理
シェフズテーブルの秋メニューの一例。味はもちろんプレゼンテーションや器も堪能したい。

また、レストラン「TENJIN」では、フレンチをベースに地元の食材や自然、文化などを盛り込んだアートのような料理が堪能できる。一日中楽しめる「オールデイダイニング」、ディナーコースでもてなす「シェフズテーブル」、ドリンクや軽食を中心とした「ザ バー」の三つが用意され、好みに合わせて利用できる。なお、レストランやプール、スパは、宿泊せずとも外来利用が可能だ。

さらに滞在型リゾートとして、紙漉すきや陶芸、茶道など、風土に根ざしたアクティビティーも用意。この地の魅力を全身で感じながらゆったりと過ごすことで、新たな京都の楽しみ方に出合えるに違いない。

●ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts 
TEL075-320-0111 

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What is luxury?

What is luxury?

Questioning this has now become synonymous with confronting the times. We are now witnessing a transformation of values on a global scale.
Sustainable, SDGs, ESG...... these terms are becoming a natural part of our daily lives. Many brands and companies have already begun to take this stance, as individuals and society as a whole are expected to become more aware of the importance of sustainability. In "NILE PORT," we would like to rethink and re-present luxury in the current era, sharing our values with brands and readers who have a progressive awareness.